‐お気に入り‐

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ハァ、碧はずっとあのままなのか?冷たい瞳には何も映っていない。 まるでゲームのように、人を操りいつか心が手に入るのではないかと期待している。 碧の気に入るお気に入りは、いつ現れるのか。 それとも隣に座っていた彼女がまた犠牲になるのか。 誰にも分からない。 彼の考えていることが。 今更、弱気になってどうするんだ。 分かりきっていたはずなのに、こんなに辛いのは碧のことが気になっていたからだろうか。 人形のように扱って欲しくなかったから人を。 考えても無駄か。 壁に背を向けて腕を組み、頭を抱えこんでいた。
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