俺と清涼祭と召喚大会《二日目》[告白]

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『へぇ~、やるね、君。』 『まあ、あの大佐の弟らしいからな。用心しろよ。』 光「お前ら、俺の兄さんを知っているのか!!」 『ああ、この人ね。』 背中に抱えているのは…十字架? しかも、張り付けられているのは兄さんと唯? 『ごめん、ごめん。君を脅迫するために幼なじみまで貼り付けにしちゃった。』 光「お前ら、そんな物を学校に持ってきてばれないわけないだろ。」 『これは学校で手に入れたものだ。外部から持ってきたわけではない。』 くそっ!FFF団の拷問器具か!俺でもどこにあるのか知らないのに!あいつら、いつか仕返ししてやる。 『さあ、降参してもらおうか?』 何かいい手はないのか。 光(裏)『おい、俺。』 裏の俺か。もう出てこなくてもいいって言っただろ? 光(裏)『つれないねえ。でも、今はそんなこと言ってられない。代われ。』 何を言って… 光(裏)『とにかく、代われ。お前が戦えないのなら、俺が戦う。』 お前、正気か? 光(裏)『こいつらはやばい。片方はそうでもないが、もう一人の方はかなりの手練れだ。俺の血が騒いでやがる。』 それ、お前だけの血じゃないからな。俺もさっきから血は騒いでたけどな。 光(裏)『まあ、あれだ。今回はなかなかいい案を思いついたぞ。』 どんな考えだ? 光(裏)『それはな…………だ。』 光「!?」 『どうした?降参する気になったか?』 光「いいや、違う。戦う決心がついただけだ!」 今回のはお前にしては上出来だ。
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