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光side
俺は全速力で走り、文月学園に着いた。
光「疲れた。」
まさか、学園内までは来ないだろう。
俺はさっさと靴箱で靴を履き替え、Fクラスに向かう。
光「皆、おはよ…」
雄「おはよう。てか、どうした?絶句して。」
光「明久がなぜ、ここに。」
確かに、俺はあいつを使って兄さんから逃げ切れた。
しかし、目の前には明久がいる。ボロボロだけど。
光「雄二、あれは何が起きたの?」
雄「大方、異端審問会に潰されたんだろう。」
そういうことか。明久には悪いことしちゃったから、謝るか。
光「明久、おい明久!」
明「ううう、光?」
光「明久、大丈夫か?しっかりしろ。」
明「でも、天国に光はいない。なら、偽物か。」
光「お前、大丈夫じゃないだろ。」
頭狂っちゃったか。
光「目を覚ませ、明久。」
ゴキッ
明「痛っ!?肩が、肩の関節が!!この痛みは現実!?」
光「やっと、目が覚めたか。」
明「光、さっきの人のこと、詳しく教えてよ!」
こいつ、がっつきすぎだろ。
光「分かった分かった。教えるよ。あの人は俺の兄…」
明「女の人だったじゃないか!嘘つかないでよ!!」
こういう時だけ、記憶力がいいな。そうか。こいつは事情を知らなかったな。しょうがない。ここは嫌だけど、
光「あの人は俺の姉さんだ。」
認めてない、けどな。
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