俺と清涼祭と召喚大会《準備日》

3/23
前へ
/216ページ
次へ
雄「さて、そろそろ『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期なんだが…」 いや。正直、遅いと思う。この時期に『清涼祭』の出し物を決めるのは。 雄「とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた。」 こいつ、やる気がないからって、他人任せにするつもりだな? こんなこと思っている俺は、只今、布団の上で横になっております。 明「光、君は何をやっているの?」 光「みかん箱にはさすがに前のめりになりながら寝れないから、自前の布団を持ってきた。どうだ、いいだろ?」 明「うん。どうでもいいや。」 光「この野郎!」 姫「吉井君、坂本君って、学園祭はあまり好きじゃないんですか?」 明「う~ん、楽しみってことはなさそうだね。試召戦争の時とは全然違うし。」 光「おい!人の話をスルーするな!」 明「つまらないダジャレはいらないから。」 光「ぐぎぎぎぎ!」 この野郎、後で覚えとけよ。 姫「そうなんですか…寂しいです。」 悲しそうな顔をしているな。 姫「吉井君も興味がないですか?」 明「う~ん、どうだろ?別にそこまで何かをやりたいってわけでもないしなぁ。」 光「バカ、明久!こういう時こそ、気を遣うんだろうが!」 明「僕は正直な気持ちを言っただけなんだけど…」 光「はあ。だから、お前はアホなんだ。」 明「どういう意味?」 光「分からないお前に説明しても、無意味だ。」 本当に、こいつは可哀想なヤツだ。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

478人が本棚に入れています
本棚に追加