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雄「さて、そろそろ『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期なんだが…」
いや。正直、遅いと思う。この時期に『清涼祭』の出し物を決めるのは。
雄「とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた。」
こいつ、やる気がないからって、他人任せにするつもりだな?
こんなこと思っている俺は、只今、布団の上で横になっております。
明「光、君は何をやっているの?」
光「みかん箱にはさすがに前のめりになりながら寝れないから、自前の布団を持ってきた。どうだ、いいだろ?」
明「うん。どうでもいいや。」
光「この野郎!」
姫「吉井君、坂本君って、学園祭はあまり好きじゃないんですか?」
明「う~ん、楽しみってことはなさそうだね。試召戦争の時とは全然違うし。」
光「おい!人の話をスルーするな!」
明「つまらないダジャレはいらないから。」
光「ぐぎぎぎぎ!」
この野郎、後で覚えとけよ。
姫「そうなんですか…寂しいです。」
悲しそうな顔をしているな。
姫「吉井君も興味がないですか?」
明「う~ん、どうだろ?別にそこまで何かをやりたいってわけでもないしなぁ。」
光「バカ、明久!こういう時こそ、気を遣うんだろうが!」
明「僕は正直な気持ちを言っただけなんだけど…」
光「はあ。だから、お前はアホなんだ。」
明「どういう意味?」
光「分からないお前に説明しても、無意味だ。」
本当に、こいつは可哀想なヤツだ。
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