俺と清涼祭と召喚大会《準備日》

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『どうする?どっちがいいと思う?』 『そうだなあ…どっちもクズには変わりないしな…』 明「こらぁっ!!真面目に悩んでるフリをするんじゃない!後、平然とクラスメイトをクズ呼ばわりする君らが人間のクズだ!!」 島「ほらほらアキってば。ウチとあんたで決まったんだから前に出てきなさいよ!」 明「なんだか、僕は貧乏くじを引かされてる気がするよ…」 雄「んじゃ、後は任せたぞ。」 雄二はやる気が感じられないな。去年と変わりないがな。 島「それじゃ、ちゃっちゃと決めるわよ。やりたい出し物があれば、挙手してもらえる?はい、土屋。」 会長が手を挙げた。何がしたいんだろう? 会「…………写真館。」 島「…土屋が言うと、写真館ってかなり危険な予感がするんだけど…」 失礼な。会長の写真は芸術そのものだ。 島「アキ、一応、意見だから書いてもらえる?」 明「あいよー。」 候補① 写真館 『秘密の覗き部屋』 こいつのネーミングセンスをどうにかするべきなんじゃないか? 島「はい、横溝。」 横「メイド喫茶…はもう目新しくないので、『ウェディング喫茶』なんてどうだろう?」 島「ウェディング喫茶?それってどういうの?」 横「普通の喫茶店だけど、ウェイトレスがウェディングドレスを着てるんだ。」 『斬新ではあるな。』 『憧れる女子も多そうだ。』 『でも、ドレスだと動きにくくないか?』 『調達するのも大変だぞ?』 『それに男は嫌がらないか?結婚は人生の墓場とか言うくらいだし。』 島「ほら、アキ。今の意見も書いて。」 明「あ、うん。」 候補② ウェディング喫茶 『人生の墓場』 そんな名前にして、誰が来るっていうんだ?
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