俺と清涼祭と召喚大会《準備日》

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島「他に意見は…はい、須川。」 須「俺は中華喫茶を提案する。」 島「チャイナドレスでも着せようっていうの?」 須「いや、違う。俺がやりたいのは本格的なウーロン茶と簡単な飲茶を出す店だ。色物的な格好で稼ごうってわけじゃない。そもそも、食の起源は中国にあると言われているように、中華料理ほど奥深いジャンルはない。近年ヨーロピアン文化による中華料理の淘汰が見られるが、本来食というものは…」 何か、本格的なのは伝わるけど、何言ってるか分かんないや。俺に分からないことが、明久に理解できるとは思えないんだが。 島「ほら、早く書いてよ。」 明「りょ、了解。」 候補③ 中華喫茶 「ヨーロピアン」 分からんが、矛盾。何かが矛盾している… 鉄「皆、清涼祭の出し物は決まったか?」 島「今のところ、候補はこの三つです。」 鉄人が黒板を見る。 鉄「…補習の時間を倍にした方がいいかもしれんな。」 しまった!俺らがバカだと思われてる!! 『せ、先生!それは違うんです!!』 『それは吉井が勝手に書いたんです!!』 『僕らがバカなわけじゃありません!!』 鉄「馬鹿者!!みっともない言い訳をするな!」 抗議を止める鉄人。教師なのだから、当然だけど。 鉄「先生はバカな吉井を選んだこと自体がバカな行動だと言っているんだ!!」 ちょっと、今の言葉には抗議をしたいな。 光「西…鉄人!しょうがないじゃないですか!!」 鉄「言い直さなくていいぞ、田白。」 光「だって、だって、候補に『吉井』と『明久』っていうバカでクズな候補しか挙げられなかったんですから!!」 明「光!真面目に抗議してるようだけど、僕をバカにしてるだけじゃないか!!」 鉄「そうか。それならしかたがないな。」 明「鉄人も納得するな!」 やっぱり、鉄人は鉄人だな。
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