俺と清涼祭と召喚大会《準備日》

8/23
前へ
/216ページ
次へ
鉄「まったく、お前達は…稼ぎを出して設備を向上させようとか全然思わないのか?」 『そうか!!その手があったか!』 『なにも試召戦争だけが設備向上のチャンスじゃないよな!』 『いい加減、この設備にも我慢の限界だ!』 不満をぶちまけるクラスメイト。 姫「み、皆さん!頑張りましょう!」 姫路さんがここまでやる気を見せるなんて。やっぱり、裏があるな。 『やっぱり、利潤が多い喫茶店がいいんじゃないか?』 『いや、初期投資の少ない写真館の方が…』 『けど、それだと営業停止処分を受ける可能性もあるぞ。』 『中華喫茶なら、はずれはないだろう。』 『目新しさに欠けるなぁ。汚くて人が来ない旧校舎だとそれは致命的じゃないか?』 『じゃあ、ウェディング喫茶はどう?』 『初期投資が大きすぎて、清涼祭の二日間じゃ、儲けが出ないだろ。』 『いや、ハイリスク、ハイリターンに違いない!』 島「はいはい!!ちょっと静かにして!」 『お化け屋敷とかの方が受けると思う。』 『簡単なカジノを作ろう。』 『焼きとうもろこしを売ろう。』 聞く耳を持たないクラスメイト。さっさと決めてくれよ。 島「もうっ!!とにかく静かにして!決まらないから、この候補の中から選ぶからね!」 『『『え~~~~~!』』』 クラスメイトからの大ブーイング。 島「ほら、ブーブー言わないの!一つだけ選んで手を挙げること!それじゃ、写真館に賛成の人!…はい、次はウェディング喫茶!…最後、中華喫茶!」 無理にまとめた島田。あいつ、前世、絶対屈強な男だろ。 島「はい、Fクラスの出し物は中華喫茶に決定!!全員、ちゃんと協力するように!」 やれやれ、やっと決まったか。俺は別に何もしてないけどな。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

478人が本棚に入れています
本棚に追加