俺と姉(?)と久々の再会

5/11
前へ
/216ページ
次へ
影「二つ目に対しての答えだ。」 光「どうして、俺の家に来たのかだよね。」 影「軍隊の奴らに俺の行く場所が特定され始めたからだ。」 光「ちょっと、待て。あんた、俺巻き込む気満々じゃねえか!!」 影「そうだよ。」 光「そうだよじゃねえよ!何、民間人巻き込もうとしてんだ!!」 影「軍は一般人を攻撃しない。大丈夫、命の保証はしよう。」 光「万が一、死んだらどうするんだ?」 影「埋めてやる。土に帰れ。」 光「あんた、最低だな!?それでも、俺の兄さんか!!」 影「正真正銘、君の姉さんだが、何か?」 光「何か?じゃねえよ!!腹立つなぁ。」 こんな人と兄弟にはなりたくなかった。 影「他にも、理由はあるぞ。」 光「どんなんだよ?どうせ、ろくでもねえ理由なんだろうよ。」 影「仕事場がこっちの方が近くてな。元の場所から行くのは一苦労だからな。」 光「あんたの家ってどこにあるんだよ。」 影「富士山、七合目。」 光「何でだよ!もっと都会に住めよ、都会に!!しかも、中途半端だな、七合目って!頂上か麓に住めよ!!」 影「富士山の方が隠れ家として、最適だからな。まあ、ばれてしまったが。あと、七合目なのは、ラッキーセブンだからだ。」 光「あんまり、意味ないと思うんだけど。それで、あんたの仕事は何なんだ?」 影「それは、言えない。」 光「どうしてだよ。」 影「どうしても。みっちゃんに言ったら、やめとけとか言うから。」 急に女の声出しやがった。こいつは軍から習ったんだろうか、声色変える方法。 影「分かったよ。ここで生活するにあたって、払う気のなかった家賃を100円払うから。」 光「居候にしては、図々しいな。」 影「私はみっちゃんのお姉さんなんだよ。タダでもいいじゃない。」 光「まあ、そうだけど…」 影「じゃあ、その話は置いといて、最後の質問ね。」 この人、居候として、迎えていいんだろうか。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

478人が本棚に入れています
本棚に追加