478人が本棚に入れています
本棚に追加
光「あんたが、どうして、日本にいるのか、は大体今までの話で分かった。」
影「あら?みっちゃん、賢いわね。」
光「バカにしないでくれ。質問を変える。いつから、日本にいた?」
影「確か、二年前から?」
光「ふ~ん。」
影「だって、早く行って、みっちゃんを巻き込みたくなかったんだもん。」
光「兄さん。」
そうか。兄さんは俺のことを思って。
影「早く行って、巻き込んで、死なれたら困るし。」
光「あんた、さっきの言葉、嘘だったんかい!」
影「まあね。」
前言撤回、この人やっぱり最低だ。
時計を見ると、七時半を過ぎていた。
光「やばい!遅刻する!」
俺は身仕度をして、すぐに家を出ようとする。
影「ちょっと待って、光。」
光「兄さん、俺遅刻しちゃうよ。」
影「だから、待てと言っている。」
兄さんが扉を開ける。その瞬間、
シャッ
ナイフが、サバイバルナイフが出てきた。
影「ここも、読まれていたのか。」
軍「…………」
攻撃してきた敵は何も言わない。こんな、生々しい攻撃があって…見たことある。しかも、学園内で。
影「はっ!」
兄さんが相手を殴っただけで、吹き飛んだ。
光「ほっといて、いいのか?」
影「いいのよ。こういう、大切な人を守りながら、戦うのも。」
何だそりゃ。あーあ、また厄介事が増えてしまった。
光「俺、学校行くわ。」
影「みっちゃん、一つ忠告しとくけど…」
光「何?」
影「私を兄さんと呼ばないでよ!姉さんと呼んで!」
光「そのうちね、兄さん。」
影「言うことを聞かない子は、お仕置きです!」
兄さんの言う、お仕置きがどれくらい、恐ろしいか分かっているので、俺はその場から、即逃走した。
最初のコメントを投稿しよう!