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兄さんは身仕度をする為に、部屋に一旦戻ったので、俺はエレベーターを使って、一階に移動した。
光「ここまで来れば。」
余裕を感じていたその時、
ドンッ
何かが地面に当たった音がした。
俺は振り返らずに、その場から即逃走した。
影「待ちなさい、みっちゃん。」
光「待てと言われて待つバカはいない!」
この人、五階から飛び降りてきやがった。人間じゃねえ。
影「なら、掴まえるまでよ。」
光「掴まるもんか!」
しかし、これははったり。兄さんの方が足は早いし、持久力もある。
だんだん、距離を縮められてきた時、
明「どうしたの、光?」
よし!これを使うときがきた。
光「明久ガード!」
明「名前からして、嫌な予感しかしないんだけど!」
やっぱり、持つべきは、盾だ。
影「みっちゃん、あなたが民間人に手を出しているじゃない。」
光「違う!こいつは…盾だ!!」
明「人間でもないの!?」
しかし、こんなへっぽこな盾じゃ、兄さんの攻撃なんて、防げない。
影「何もしてこないなら、こちらから行くわよ!」
この時を待っていた。
俺は盾を前に突き出しながら兄さんに特攻を仕掛けた。
明「やめて、光!」
光「盾は盾らしく、持ち主を守れ!!」
明「だから、僕は盾じゃない!」
そして、盾が兄さんに当たったところで、押し倒す。
影「きゃ!」
明「うわ!」
兄さんの上に盾が乗ったのを確認して、俺はその場から走り出した。
盾、俺を守ってくれて、ありがとう。
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