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影side
もう、みっちゃんたら大胆なんだから。私を押し倒すなんて。
そういえば、上に誰かの体が乗っているけど、誰かしら。
私は目を開けると、見知らぬ誰かが私の唇にキスをしていた。しかも、胸まで揉まれている。
影(え!?何、この状況!!早く、離れないと。)
幸い、周りには人がいなかったので、助かった。
私はこの人を地面に置いて、その場を離れようとした時、
??「あの、すみません。」
不意に声をかけられた。どう返せばいいのか分からなかったので、とりあえず、振り返った。
影「どうしたの?明久君、だっけ?」
さっき、みっちゃんがそう呼んでいたから間違いはないだろうけど。
明「はい。それで、どうして、光を襲ったんですか?」
気絶してたみたいだから、さっきの事、覚えてないのね。そういえば、この子が私とキスしたのよね。そう考えると、恥ずかしくなってきた。
明「あの、大丈夫ですか?」
影「だ、大丈夫です!それで、何でみっちゃんを襲ったかですよね?」
明「いや、あれは『光』だったはずですけど…」
影「う、うるさい!子供はお姉さんの言うことを聞くべきですよ!」
明「え?いや、その…」
影「じゃあ、私、用事あるから。」
明「あ、待って!質問を答えてもらってません!」
私は待たずにその場から逃げた。
影(あの子、大胆ね。みっちゃんのせいだけど。でも、私、好きになっちゃったかも。)
そんな事を考えながら、私は仕事場に向かい始めた。
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