チロル・レストラン

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彰は城を出ながら考えていた。 何故自分は勇者と呼ばれているのか? 悪魔とは一体なんの事なのか? そもそも何故草原にいたのか? しかし考えれば考えるほど頭の中は散らかっていく。 ぐぅ~ 彰「そういえばまだ何も食べてないんだった…」 彰の目に一つの看板が目に入る。 【激ウマ!危険!!チロルレストラン】 彰「レストランか…丁度よかった中へ入ってみるか。」 彰は吸い込まれるかのようにそのレストランへ入って行った。 店内には殺風景で、なぜか客が一人もいなかった。女の定員は彰にきずくと声をかける。 定員「いらっしゃいませ!勇者様ですね?王様からお話は聞いています!」 彰は適当にコクリとうなずいた。 店内は殺風景だが、普通のレストランと何の変わりもない。 ただ一つ気になる事と言えばメニューだ。 聞いた事もないようなメニューがずらりと書いてある。 定員「ご注文がお決まりしだいまたお呼び下さい。」 そういうと定員はまるで辞書のようなメニュー本をさらに2つ置いて戻っていった。 彰「うわっ分厚っ(笑)」 彰はとりあえずメニューを眺める。 彰「悪魔の血?スケルトンスープ?ゴブリンハンバーガー?ゾンビフライ?!!凄い沢山あるな…」 このメニュー本全てに目を通すと時間がいくらあっても足りないので、彰は【当店オススメセット】に決め定員を呼んだ。 彰「すいません、当店オススメセットの、スライムドリンクと、デビルチキンと、薬草サラダを。」 定員「かしこましりました。ではこれを。」 彰「?」 定員はそういうと、彰に【食料調達用装備】と書かれたスーツケースのような物を渡してきた。 定員「それでは食料調達よろしくお願いいたします!」 彰「…………」 この言葉で全ての意味が分かった。 彰の食料調達の旅が始まった…
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