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「それに。」
イヴァンが付け足すように、口を紡ぐ。
二人は黙ったまま、言葉をまった。
「アルフレッド君のいうヤツラは、もう地球に出現している。」
ティノ「なっ!!」
サディク「なんだって!?」
二人が目を見開き困惑している。
そんな二人を落ち着かせるようにイヴァンが話す。
「六ヶ国地域でいうと、ロシア。そして亜細亜。最後にヨーロッパ。地中海と北欧、アメリカは確認がまだ出来てないけど、これから出て来るんだろう。今は出て来て、消えるだけ、でもいつかは僕らを滅ぼす。」
イヴァンは顔から想像もつかないほど、真剣な眼差しと声で話し、机を睨みつけていた。
間が少しあったが、誰も言葉を発しなかったのでイヴァンがまた話を始める。
「まぁ、アーサー君は実物見なきゃ信じないし、仙人だってそんな情報はしらないよ。じゃぁ、用件はそれだけ。さようなら。」
さっきよりも、幾分か穏やかになった表情で二人に笑いかけると、会議室を早々と出て行ってしまった。
ティノ「スーさん...っ。」
サディク「ヘラ....っ。」
二人は大切な友の名を呼びながらそれぞれ、会議室を後にした。
まだ、これからはじまる戦いは誰も知らない。
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