亜細亜

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「ぇ、全然、意味が分からないんだぜ!もっと分かりやすく教えてほしいんだぜ。」 ここは、六ヶ国地域の一つ亜細亜。亜細亜というだだっ広い大地を納めている当主は美青年の王耀だった。 そして、今は亜細亜会議が開かれようとしている。 だが、この世界をあまり理解しないまま過ごして来たヨンスという若者のおかげで今、会議がストップしているのだ。 そんなやり取りが、数10分過ぎ折れたのは王耀だった。 呆れたように口を開き、話しだした。 「いいか、ヨンス。今この世界は、資源不足と金銭面を考えると自国だけでは生きられなくなってしまい、他の国々との共生によって新しい地域を作りだした世界ある。私は、元中国。菊だって、元日本。湾も、元台湾。香も、元香港。そしてヨンスも元韓国あるが、先代の韓国の時に共生したから分からないあるがな。この五つの国が主にくっついて出来た新しい地域が亜細亜ある。わかったあるな?」 そういって、眉を萎ませてヨンスの返答を伺う王耀。 ヨンスは、髪についているくるんを揺らしながら、元気にうなづいた。 すると、もう一人のくるんがついている女の子が発言をした。 彼女が、湾。元台湾だ。 「このさいだから、他の地域の説明もしたほうが良いと思うネ。ね、菊さン?」 短髪に漆黒の黒髪をもった、厳かな青年にむかって湾は、話をふる。 振られた時は、少し驚きの表情があったがすぐに戻り、頷いてから話をはじめた。 「えぇ。いいですよ。まず、ロシア。ロシアは、イヴァンさんというお方の元国名からとってあります。それくらい、力があったからでしょう。今、ロシア地域として共生しているのは、元リトアニアのトーリスさん。元ラトビアのライヴィスさん。元エストニアのエドァルドさん。元ポーランドのフェリクスさん。元ベラルーシのナターリャさん。元ウクライナのライナさんが共生しているんですよ。」 すると、横にいた茶髪の少年が口を開く。
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