亜細亜

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茶髪の少年は、携帯をいじりながら表情は変えず、目線だけをヨンスに向けて話す。 「じゃぁ、俺がヨーロッパを教えるっす。」 そういった、少年の名前は香。元香港だ。 「ヨーロッパの当主は、アーサー。元イギリスだ。んで元フランスのフランシス。元ドイツのルートヴィヒ。元イタリアのフェリシアーノとロヴィーノ。元ハンガリーのエリザ。元オーストリアのローデリヒ。元プロイセンのギルベルトっす。こいつらの地域が一番、人数多いっすね。」 香の話を聞いた、王耀は顔をしかめながら口を開いた。 「まったく、人数多すぎて困るあるよ。会議の時も、ヨーロッパだけ二人も来るある。何より、阿片野郎が来るのが嫌あるね。」 「まぁ、先生。今は私情を挟まない方がいいっす。」 「ん、、なんであるか?」 香は、ヨンスの方を指さして彼に見せた。 そこには、頭のメモリーカードがいっぱいになってるヨンスがいて、顔をしかめていた。 「兄貴、わかんないんだぜ。」 「お前に、そもそも教えようとしたのが間違いだったあるね。まぁ、ロシア地域だけ覚えておくと、便利だから記憶しておくよろし。いいあるか?」 「了解っす!!兄貴ぃぃい!!!!!」 「うわぁぁあ !!?? 止めるあるぅう!!!」 ヨンスが慣れた手つきで、王耀の平らな胸を揉んでいた。 もぅ、何回もされているのに、今だに対処出来ない仙人は、悩まされる日々を送っているのだ。 ぎゃーすか、と騒いだ会議室に菊の咳ばらいが響く。 これは、やかましくなるといつも行われるのだ。 以前、やかましすぎてブチ切れされたことがあって以来、咳ばらいをされると席につうてしまう仙人達だった。 「そろそろ本題に戻りましょう。兄上。」
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