第一章 World In The Dark

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そして食堂の真上に男子寮と女子寮を繋ぐ空中渡り廊下がある。 ぶっちゃけ、男子寮と女子寮を分ける意味が無いと俺は思うんだけど‥‥ 俺はその空中渡り廊下を通って光の部屋へ向かう 「ひかりー。飯食いに行かないか?」 「ご、ごめん。今ちょっと忙しいから先に食堂へ行ってて」 「わかった。あとから来いよ」 俺がそう言うと光は小さく「うん」と言って部屋の中を忙しく走り回る音が聞こえた。 「はぁ、今日は一人か」 嫌なんだよな。食堂での一人の食事は。 話しかけても皆どっかに行っちゃうし。 珍しいものを見るような目で遠巻きに俺を見てるだけ。 いくら適合率が99%だからって俺は一人の人間だ。もう少し普通に俺と関わってくれたっていいのに‥‥ そんなことを考えながら食堂へ向かうと
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