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「君!大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
その生徒はぺこりとお辞儀をして急いで逃げた。
「ったく何なのよ!出撃して間もなくこっちを撃ってくるなんて」
それは数分前にさかのぼる。
「ふふん、このアインの隠密能力だったら気づかれずに倒せそうね」
アインは中世のヨーロッパの騎士の鎧の形をしている
そして何より白銀の色をして目立つため、隠密能力を使う前に生徒がそれを見つけて「助けてくれ!!」と叫んでしまったため見つかってしまったのだ。
こうなった以上仕方ないわ。まずはこの学園から離れた場所へ誘導したほうが良いわね。
「あんた人工太陽が欲しいんでしょ?」
「‥‥。」
「なら案内してあげるわ」
光はそう言い、宇宙めがけて上昇しはじめると、謎の機体も共に上昇し始めた。
――――モニタールーム――――
「アイン!貴様何をしている!!」
眉間にシワを寄せた女性司令官が光に向かって言う。
『このまま地上戦を続けていたら学園はおろか街まで消し飛んでしまいます。そうなる前に宇宙で決着を着けます!!』
光は更に上昇スピードを上げ、宇宙まで向かった。
「どうします?司令官。連れ戻しますか?」
ひたすらモニターを見つめて敵のデータ解析をしている職員が提案した。
「いや、別にしなくてもいい。しかし問題は一閃の003だ」
そういい司令官と呼ばれる女性はエアディスプレイを何個か呼び出し、データ解析を始めた。
「003のスペック上、宇宙での活動限界時間は二時間。宇宙用装備を装着しなかった場合は確実に凍死する。‥せめて合体出来れば‥‥」
その頃一閃は必死に二機のあとを追いかけていた。
くそ!やっぱりSBSじゃ追い付けない!!
ピピッ!
突然エアディスプレイが開き、司令官の顔が表示された。
『一閃、聞こえるか?』
「聞こえます」
「今のあいつは学園や街に被害を出すまいと宇宙で決着をつけようとしている」
「だったら俺も一緒についていって戦います!!」
「ダメだ!!今すぐ戻ってこい!お前の機体のスペックだと宇宙で活動できる時間は二時間。さらに宇宙の温度はマイナス200℃だ。機体は耐えられてもおまえは確実に死ぬぞ」
う、確かにエネルギーバリアで機体から発生させた酸素を閉じ込めることは出来ても熱までは閉じ込める事が出来ない。
「じゃ、じゃあ光はどうなるんですか!?」
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