第一章 World In The Dark

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―西暦4395年・日本― 「あー疲れた。何で俺がパイロットなんかに‥‥」 そう言って彼は学校の保健室のベッドに横たわった。 「こらっ!保健室のベッドは病人のためにあるのよ。貴方みたいな元気な人が寝る場所じゃないの!」 「え~。別にいいじゃん。今日の訓練で疲れたんだよ」 そう言って彼は布団を頭までかぶる。 ちなみにこのだらけている彼がこの物語の主人公。 名前は「白夜 一閃(びゃくや いっせん」 通称「いっくん」 「あ、ちょっと!その綺麗なベッドがあなたの汚い汗で汚れちゃうでしょ!」 さっきから彼に注意をしている彼女、「霧野 光(きりの ひかり)」は一閃の幼馴染みであり、保健委員をやっている。 「き、汚いとはなんだ汚いとは!」 「だって本当のことでしょ?」 く、言い返す言葉もない。 「とにかく、今日は寮に帰って休むことね」 「わかったよ。そうする」 おっと、いきなり皆さんに何も説明しないまま話しを進めてしまった。 じゃ、早速説明を。と言いたいところだが今日は疲れたので明日説明するよ。 ‥‥たぶん。 次の日 今日は始業式&入学式だ。 あ、ちなみに俺は高校2年生。 そしてこの学校は「国立宇宙戦闘教育学園」通称「SBE学園」 なんか物騒な名前してるだろ? それもそのはず。国が作った「軍人養成所」なんだから。 なぜこんな学校が作られたのか今から説明する。ちょっと長くなるけどな。 今からさかのぼること20年前、つまり4375年、太陽が何の前触れもなくワープするように消えちまった。 もちろん太陽がなくなればすべての生き物は生きられない。(地球が寒冷化してしまうため) そこで世界各国から緊急で人工太陽を打ち上げた。 (ちなみに人工太陽は別名太陽エンジンと言って世界中の電気をまかなっているんだぜ) そして世界は何とか人工太陽のおかげで救われた。 しかしその五年後、人工太陽をめぐり世界中の国々が人工太陽を我が物にせんと武力による人工太陽の奪い合いが始まった。 日本も例外ではない。 憲法9条も今では役に立たなくなった。 他の国が日本の人工太陽を奪おうと戦争を仕掛けて来たからだ。 戦争と言っても地上より宇宙でしているのだが‥‥。 日本ももちろん人工太陽は奪われたくはない。 だから日本は技術力を結集して巨大なロボット「SBR」、人間の力を増幅し、複数の武器を装備出来るパワード
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