第一章 World In The Dark

4/13
前へ
/133ページ
次へ
「え~皆さんご入学おめでとうございます。」 お、校長の挨拶が始まった 「え~皆さんはこの学園に入学したわけですが私は皆さんの実力を知りません。ですから、いきなりですが各地区の代表生徒には先輩と戦ってもらいます」 体育館が一気にざわめきだす。 「え~いきなりぃ?」 「一応代表だけど勝てる自信ないよ~」 新入生の代表は口々に不安の声をつぶやく 「そして、君たちと戦う先輩は‥‥白夜一閃!」 「え、俺?」 いきなり指名されたので思わず立ち上がってしまった。 「へぇ~あの先輩が相手なんだ。勝てるかも」 「確かに‥‥」 ム、今、カチンと来たぞ さすがに後輩にバカにされて引き下がる俺じゃない! 「わかりました。校長。やってやります!!」 「はは、頼もしいですね。さすがは、適合率99%だけはありますね」 校長がその言葉を言った瞬間、場の雰囲気が張り詰めた空気に変わった。 「え?じゃ、あの先輩が世界で初めての‥‥」 「じゃあ、あの人に勝ったら俺は‥‥」 代表生徒の目が一気に真剣なものに変わる。 ちなみに皆がこんなに驚くには訳がある。 適合率とは機体との相性の事なのだ。 適合率が高ければ高いほどある事が出来るようになる。 それは‥‥ 「『SBR』と『SBS』の《合体》」 校長先生がふと呟いた。 正にその通りなのだ普通は適合率40~60%、基本的にSBSかSBR」のどちらかを操縦することになる。 そして適合率80%を超したものが両方を操る事が出来る。 「皆さんもおわかりでしょう。彼のすごさを。では、ここからすぐ近くの第5アリーナへ皆さん移動してください」 ーー第5アリーナーー 「では、準備を始めてください」 担当の先生が指示をだす。 「すいません、今回はどちらを利用するんですか?」 俺はどちらでも良いのだが一応訊いてみる。 「今回はSBSを使用します。ちなみに相手は五人ですので気を付けてください」 「わかりました」 俺はそう言うとピットへ向かう
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加