第一章 World In The Dark

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「名付けて『スナイパーライフルCmk-Ⅱ(カスタムマークツー)』です!」 そう言いながら再度、俺に向かって銃を構える。 「次は確実に狙い撃ちます」 くっ!あんなもんまともにくらったら大ダメージは確実だな‥‥ 「あんまりアイツばかり見ていると隙が出来ますよ!」 「なっ!いつの間に!!」 俺は気づかないうちに四人に囲まれていた そのまま四人が一斉攻撃を仕掛けてくる。 「仕方ねぇ。行け、ビット!」 俺は四人に二機ずつ、計八機のビットを向かわせる 「よし、これで後はスナイパーを‥‥」 「いっくん!!上!!!」 光の指示を聞いて上を向くとそこには銃を構えたスナイパーがいた。 「隙ありですよ」 ドン!ドン!ドン 三発のレーザーが一閃目掛けて放たれる。 「いっくん!!」 そのまま地面に叩きつけられ、土煙がアリーナの半分を覆う。 「これで終わりですか?適合率99%もたいしたことないですね」 そういって去ろうとするスナイパーのエアディスプレイに《警告》の文字が表示された。 「これは‥‥!!」 周りを見渡すとさっきまで四人を相手していた八機のビットが自分を囲んでいた。 「そんな、みんなはどうした!?」 「少し休んでもらってるだけさ」 またもや《警告》の文字が表示されたと同時に土煙の中から一閃が飛び出し斬りかかってきた。 それをスナイパーライフルKMk-Ⅱの銃身で受け止める 「ありがとな。お前の起こしてくれた土煙のおかげで簡単にあいつらを倒せたぜ」 スコープで見てみるとアリーナの地面で戦闘不能状態の四人が座っていた。 「ご、ごめん。やられちまった‥‥」 「気にするな、後は僕一人でなんとかしてみせる」 「へぇ、随分と頼もしい言葉を言うじゃねぇか。じゃ、一対一の真剣勝負だな!」 笑顔でそう言うとビットを自分の背中に戻し、翼のような形態に戻す。 「笑ってられるのも今のうちですよ」 お互いに一定の距離をとり、構えた。 「いっくん聴こえる?」 「あぁ、聴こえるぜ」 「003のエネルギーチャージが完了したわ!これで近接ブレードからレーザーブレードへの変形が可能よ」 「わかった。ってことは『ライトニング・ブースト』も使用可能か?」 「もちろん!ただ、最近あまり使っていないみたいだからいきなり使うと酔うわよ」 「了解!」 「話しは終りましたか?」 「あぁ」 「では!!」 「勝負!!」
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