日常其の一

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「黒沢お前宛の依頼が来てるぞ」 ……ハァ!Σ(;´Д`) 「え~と、誰からですか?」 何故そんな物が俺宛に来たんだ? 俺は恐る恐る依頼人が誰なのか聞いてみた……。 「依頼人は誰からかは分からん、だけど、学園長がこの手紙をお前に渡したら分かるって言っていた…。」 手紙?……イヤ全然心当たりないんすけど とにかく俺は悩んでも仕方無いので手紙を受け取った。 ……しかしこの手紙を受け取ってしまったことで俺の運命をねじ曲げる物だとはまだ知るよしもしなかった。 ………… …… 時が経ち、時間がもう昼頃を告げる 俺はマセやミッケル と昼飯を食べていた…。 「せやけどええんかクロすけ?手紙まだ読んでないんやろ?」 マセが俺の持っている手紙を見ながらそう言った。 「別に大丈夫だろ、依頼内容を見ても時間は明日の昼頃に待ち合わせだからな。今、読まなくてもまだ余裕がある。」 封筒の表には“明日の昼頃に紙に示す所に待つ”と書かれている 「確かにたいていの場所は門(ゲート)を使えば直ぐにつきますからね。」 門(ゲート)…それはこの学園に置かれている移動装置だ。自分の行きたい場所のパスを自分の学生証に登録してたら好きな世界に行けるというこれまた凄い装置が置かれている。ただ門(ゲート)は門(ゲート)にしか繋がらないので大雑把(おおざっぱ)な移動しか出来ない。 ……まぁ簡単に言うとだな異世界に行ける空港の様なものだ、飛行機は空港からまた違う空港にしか行けないのと同じだ。 「門(ゲート)か…全くこういう所は便利だな」 「お前さんやったらどんな所でも一時間あれば着くんちゃうか、と思うわ。」 「確かに黒沢君ならあり得ますね」 お前らはアレか?俺のことをターミネーターか何かと勘違いしてないか?
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