日常其の二

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…… … 門(ゲート)を抜けてまず俺の目に入ったのは桜の花びらで出来る芸術、桜吹雪だった。 「綺麗だな。…写メ撮っとこ。」 ピロリロリ~ン 「うし、蚕(かいこ)の森に向かうか。」 桜吹雪の写メを撮った後、俺は本来やるべきことをするため蚕の森に向かう。 「それにしても和王国はあれだな、日本と雰囲気が余り変わらないな。まるで一昔前の日本だな。」 時間的にはまだ余裕が在るが、蚕の森で迷うことを考えると急いだ方がいいかな 俺は足に力を入れ蚕の森に向かって走り出した………… ………… …… 「ここが蚕の森か…。」 そこにはとてもデカイ木々が茂っている森があった。 見た目こそ普通の森だがそこには得体の知れない気配がユウジの肌にチリチリと刺激を与えていた。 「はぁ~帰りてぇ~!」 俺は溜め息を肺から全力で出しそう言った。 「………ハァ、行くか。」 そう言いユウジは嫌々森に入った。 ……………… その頃マセジとミッケルは……。 「今頃クロすけは森に入った頃やな。……そういや聞きたかったんやけど蚕の森ってなんで方向感覚は狂わへんのに脱出出来ないんや?」 マセジが急に思い出した疑問をミッケルに聞いた。 「それはですね、森が変化しているからです。」 「変化?」 「はい変化です。」 そう言うとミッケルがノートパソコンを取り出した。
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