日常其の二

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「性格に言えば蚕の森には意思があるのです。」 「意思やと?森全体がか?」 「いいえ、森だけじゃありません。蚕の森に住む生物達を含め一つの意思があります。」 「……?、つまりどういうことや?」 「つまり森の中に生息している植物や生き物が蚕の森という生物の体の一部ということです。」 ミッケルがパソコンで蚕の森に関する情報を検索しながら言った。 「そないなけったいなことが有るんかいな」 マセジが呆れながら言った 「……せやけど、そないなこと何でミッケルは知ってるんや?」 「ちょっと前に蚕の森について調べたことがあるんですよ。」 得意げにパソコンをいじりながらそう言う。 「コレがその時のレポートです。今、蚕の森の謎が解明されている数は23個です。このレポートは17個目に謎の一つを解明しました。」 パソコンをマセジに向けてそう言った。 「ほぉーすごいやんけ、なになに~?」 マセジはミッケルが作ったレポートを読んでみた。 「…………、蚕の森に生息している生物の危険度はC、Bクラスねぇ、あんま大したこと無いやん。」 「そうでも無いですよ、それは確認された生物だけのことです、それにBクラスの中には群れで行動する奴もいます…もし群れで襲われたら危険度はAになるでしょうね…。」
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