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「…はぁ…はぁ、ここまでくれば…はぁ…もう大丈夫だろ…はぁ…」
ユウジは疲れに疲れて倒れている木に腰を掛けた
「…ふぅ、さてとこれからどうするか…」
…何故か急に静かになったな、さっきまでは忙しい程に木々達がざわめいていたけど、今はまるで眠ったかの用に静だ、……移動するなら今の内だな。
ユウジは腰を上げて歩き出そうとした瞬間だった…
パキ ガサガサガサ
まるでユウジがたったのを合図に木々が道を開けたのだ
「……俺にそっちへ行けと言うのか?」
…考えてても仕方無いか…。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか…」
ユウジは森の誘いに乗り、奥地へと進んで行くのであった
…………
……
「随分とサッパリした所に出たな」
歩き出して約一時間ぐらいが経った……
「ここで、案内は終了みたいだな、俺はどうなるやら…」
そう言いながらユウジは周りに警戒を放った
いつ何が起きても良いように
「おう、思ったより早かったじゃないか」
「ッ!」
ユウジは不意に声が聞こえた方へと顔を向けた
「よっ久しぶりだなユウジ」
「真島(まじま)…幻斎(げんさい)…」
そこには5年前に別れた義理の親が居た
「なんだ~、昔みたいに親父って呼んだらどう「うるぁ!」ぶぁー!」
ユウジは苛立ちを拳に込め幻斎のセリフが言い終わる前に顔面を殴った
「テメェ俺をこんな得体の知れない所に呼び出すとはどういうことだ!」
「まあ待て、とにかくアレだ、な?落ち着くんだ、取り敢えず話はそれからだ」
何故かムカついたので俺はもう一発パンチをしてから話を聞くことにした…………
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