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…そう俺は人間だが 強い部類に入っている、特殊能力を使えないに対して、俺は身体能力がとてつもなく高い、それは俺が気を操るからだ、昔親父が「気を自由自在に操るようになれば十分だ」と言っていた、だから俺は子供の頃、気を操る用に随分と努力をした。
「それにしても、どうして俺がこの子を保護しなくちゃいけないんだ?」
「この子…もとい森の龍気は蚕の森にとって暴走する種でしかないんだ、だからこの子を森から出したあと匿うにはお前の側に置いとくのが一番なんだ。」
「だから!、何で俺なんだ!?」
「天豊学園、あそこはこの子を匿うにはもってこいの場所なんだ…それに……」
幻斎は視線を女の子に向け言葉を続けた
「この子は世間を知らなすぎる、森から出たあとこの子は行く宛が無い…だからお前がこの子に色々教えてやって欲しい。」
それを聞いたユウジは女の子に視線を向けた
……そういや昔の俺もこんなんだったな……
ユウジは心の中で目の前の女の子と昔の自分を重ねて見えていた
「分かったよ、俺が面倒を見るよ。」
「相手が世間知らずだからって、手を出すなよ。」
幻斎は微笑みながら言った
ユウジはそんな幻斎に黄金の右ストレートを放つ
「……でだ、君の名前はなんて言うんだ?」
今までずっと座り黙ってた女の子が目線をユウジに向け口を開く
「……名前…無い…」
女の子はそう言いとまた口を閉じた
「そうか…、俺の名前は黒沢 ユウジって言うんだ、好きに呼んでくれ」
ユウジは優しくそう言った
「…くろ…さわ…ゆう…じ…?」
女の子は首を傾げてそう言った
「ああ、そうだ。」
「どうせならお前がこの子の名前を付けてやったらどうだ」
鼻を押さえながら幻斎はユウジに向かってそう言ったのだ
「俺がか?…~ん~名前か~」
ユウジはどんな名前が良いのか悩み、頭をグシャグシャに掻いている
「そうだな…螢…、螢(ほたる)というのはどうだ?」
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