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………
「着いた…この樹に声が集まってる…」
そこには他の木とは比べ物にならないほど気配が漂っている大木があった
「成る程、コイツが元凶か…」
ユウジはそう言うと荷物からサバイバルナイフを取り出し身構えた
「螢、下がってろ…少し暴れる」
ユウジの前には巨大な虎が群れで再び目の前に現れた
「ガルルル!」
「全部で7匹か……ワリィけどお前ら運がねぇな…、今の俺は少しばかり気が起っててな…死んでも文句言わせねえぞ!」
ユウジはそう言うと、一匹の虎がユウジに襲いかかった…がその虎は鈍い音と共に宙を舞った。
「後、6匹だな…」
ユウジは一番近くにいる虎との間合いを詰めた
「ガルァ!」
虎は前足をユウジがいた場所に振り落とした……だがそこにはユウジの姿が無かった
「バキィィ!」
突如、虎の頭に衝撃が走る、虎はその衝撃に耐える事が出来ず、その場に倒れた
「後、5匹だな」
――ヒュンヒュンヒュン
「―キキキン!」
「そういや、こんな植物もいたな…」
ユウジは拳銃の弾の如く飛んで来た種を手に持っていたサバイバルナイフで全て弾いた
「ガルァアー!」
「おっと、危ねえな」
ユウジが植物の相手をしていると後ろから虎が一匹襲いかかってきたが、ユウジはそれを飛んできた種をナイフで軌道を反らして虎に直撃させた。種をもろに受けた虎は口から血を吐き倒れた。
「後、4…いや2匹だ。」
突如、2匹虎は倒れた。脇腹からは大量に血が垂れていたのだ。ユウジの手には血が付いたナイフが握られていた。
「さて、どうする?」
ユウジは睨みを利かせ、そう言葉を放った。すると残りの虎達は一目散に逃げて行った
「さて、残るは…… 」
「――キャッ!」
「!…螢!」
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