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螢は木のツタによって捕まっていた
「今助ける!」
ユウジはそう言い、螢を捕まえているツタを切ろうとした。
だけど他の木がそうはさせまいとツルを伸ばし妨害してきた
「ったく…邪魔しやがって」
ユウジは少し眉間に皺を寄せていた。
ツルは四方八方から攻撃してきた
「…フン!」
――ズバババババハ
ユウジは全てのツルを切り裂いた…が、
―バキィン!
ナイフはユウジの力と技に着いていくことができず、金属音と共に折れてしまった
「オイオイ…普通ここで折れるか?」
ユウジは苦虫を噛んだような顔をした。この状況は少しばかりヤバイとそう思った瞬間だった…
「見・つ・け・たーー!」
声が聞こえたと同時に木々達がいっきに真っ二つにされていった
「どうしたユウジ、ピンチか~?」
そこに現れたのは刀を手に持ち、目を紅黒くさせている幻斎がいた。
ユウジはナイスタイミングと言わんばかりに幻斎の所に駆けつけた。
「親父、脇差し借りるぞ!」
「あっ!ちょおま…」
ユウジは幻斎が腰に差していた脇差しを鞘から抜いて走り出した
「これで少しはマシに戦える」
ツルはまた大量にユウジに向かって襲いかかってきた…だが
――ヒュン
風切り音と共に大量のツルは細切れになった
「流石はmade in Japan だな、使いやすい」
ユウジはそう言い螢の元へと急いだ
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