日常其の三

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これだけ有れば螢もそこまで苦労はしないだろう 帰って金の使い方を教えないといけない そんな事を考えながらユウジは今度こそ帰ろうとした 「あ、あのっ!」 …あるぇ~、またぁ? 「まだ何かあるのか?」 「い、いえ依頼についてはもう何も無いです」 両手を前にだしブンブンと振りながら受付の女の子はそう答えた 「じゃあ、何だ?」 ユウジはちょっと不機嫌に聞いた 「い、いえ…えっと、あの、蚕の森の異変を解決したって本当かな~って、……あ!あ、あの疑ってるわけじゃないですよ、黒沢さんは人間で有名ですから人間ってあんまり強くないじゃないですか、そんな人間なのに凄いな~って思って…」 最後の方は何やら頬をポリポリと描きながら言っていた。 (それにしても…) 「よく喋るな。」 ユウジの正直すぎる感想 「え?あ、はい、あ、あのすいません。」 「いや、別に怒ってないから、…君はアレだな正直なんだな、…褒めてくれてありがとう。」 ユウジは褒められたことにお礼を言って、そのまま帰った。 「えっ!あのっ………帰っちゃった……ありがとう……ありがとうか~………エヘヘヘ////」 ……… ………… 次にユウジは螢に携帯電話を持たせて使い方も覚えさせた 一応念のためにだ。 螢は記憶力が良いみたいだ、この一週間でユウジが教えた事を全部覚えたのだ。 (全くうらやましい頭だよ…。) ………… ………
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