日常其の三

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…ホームルームが終わり質問責めを何とかくぐり抜けてきた俺は今、螢に学園内の案内と説明している所だった。 「--とまあ、知っとかないといけないのはこんなもんだな…、あと授業は出ても出なくてもいいぞ、最低限に必要なのは能力や力を持っている事…つまり人離れしている事みたいだからな。」 あえて言うのが遅れたがこの天豊学園はまた俺が住んでいた日本もとい地球とはまた別の世界だ。 しかしこの世界(東国卿(とうごくきょう、))は地球と全く造りになっているのでたいして不便を感じない。(通貨も¥だし) 「…ユウジは……何をして…いるの?」 「俺か?俺は授業をサボってばっかで、依頼を受けて金を稼いでるだけだな。一応、依頼達成すると平常点は貰えるからな。」 「…そう…」 …相変わらずの無口だな、なんか気まずい。なんで俺が案内しないとイケないんだろな… 確か俺の服の袖を掴んで廊下に出たと思ったら「…案内…して…」って言うんだもんな、友達を造れないと寮生活はやばいんじゃないの?…… 俺はそう思い螢に聞いてみた 「螢は友達を造らないのか?」 「………ユウジが……いる…」 さいですか… 「ちゃんと友達は造ったほうが良いぞ、出来れば同じ学生寮にいる奴をな。その方が相談も出来るだろ」 「喋るの…苦手…」 言われなくたって分かっているよそんな事 ……ハァ…どうしたことやら。 俺ため息を着いた時だった -ドン 「きゃっ!」 よそ見していると誰かにぶつかった
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