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「っと、ワリィ大丈夫か?」
ぶつかった女の子は尻餅をついていた
「え?あ、は、はい、えっと大丈夫です」
「そうか、よそ見してたんだ悪かったな。」
俺はそう言い、手を前に差し延べた
「えっ、あ、ありがとうございます…………って黒沢さん!!?」
女の子は俺の手を掴み起き上がるとそう叫んだ
「ん?何処かであったっけ?」
…ん~…この子なんか見覚えがあるぞ…え~っと何処で会ったっけな~……
「あの、えと以前、依頼の受付をしていた者です……覚えていませんか?」
……受付…?
「あー!思い出した思い出したあの時の子か。」
「はい、八竹 冬華(やたけ とうか)と言います、えっと種族は妖怪です。」
「八竹って言うんだ、よろしく。」
「は、はい!よろしくお願いしましゅ!」
……噛んだな
「う~~、噛んじゃった…////」
八竹は恥ずかしかったのか顔を真っ赤にさせ俯いて何やらブツブツ言っている
「…………」
今まで沈黙していた螢は俺の服の裾を掴んでクイクイっと引っ張ってきた
「どうした螢?」
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