日常其の一

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朝方に俺は鳥の囀(さえ)ずりを聞きながら登校していた。 初めに言っておこう俺はまともな人が居そうにない学園に引き摺りこまれてしまったのだ。 何故そんな学園に入ってしまったのか、俺は正直、この学園に入ったことを後悔している…。 やっぱり学費は全て学園免除、というのは裏があるな……マジ泣きそう。 そのせいで俺の生活は平凡と言うたった二文字の単語の意味を変えられてしまったのであった……。 この意味の分からない世界に引き込まれた被害者ことこの俺、黒沢 ユウジは日々、平凡な日常に戻りたいと願うのである。 だがしかし俺が日々願っただけでこの日常を変えてくれるほど神様は俺に甘くはないのであった。 俺の名前はさっき言ったように黒沢 ユウジと言う、歳は17で趣味は読書(マンガだけど)、特技は運動(自称普通)…好きな食べ物は漬物と一緒に食べる白米、嫌いな食べ物はトマトだ… どうだ普通過ぎてびっくりしただろう、これこそ正に俺が普通である自己紹介だ。 ……っと…どうやら俺が自分の自己紹介を自分に言い聞かせてる内に平凡ではない学園、天豊(てんほう)学園
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