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「冬華(トウカ)ー?」
「はい、お呼びでございましょうかお嬢様」
フィオが冬華と呼ばれる人物を呼ぶと、銀髪のメイド服を着た少女が歩いてくる。この少女こそがフィオに助けられた少女である。
ちなみに少女の名前は・・・
「こいつ……いや、この子の名前は……美月(ミヅキ)冬華よ」
「へぇ……美しい月に咲く冬の華・・・ってとこかしら」
リリィはフィオが少女に付けた名前の意味はこんな感じかと呟く。
「いやー、たまたま目に入ったからこんなもんでいっかーと思ってね」
「ああ、そう・・・」
リリィはフィオが少女にその名前を付けた理由を聞いた途端に、呆れたような顔をする。
「さて、じゃあ帰りましょうか」
「そうね」
と言った感じで名付けられた。この後、冬華の体調は日に日に良くなり、今に至る。
「ええ、喉が渇いたわ。何かちょうだい」
「では熱々のコーヒーをお持ちしますね」
「ああ、砂糖十個でよろしくお願いね」
「かしこまりました」
冬華はフィオにお辞儀をすると、すっとその場からいなくなった。ちなみにフィオの本名はフィオナ・アズール、リリィの本名はリリーシャ・フレイン。この二人は友人である
「砂糖入れすぎじゃない?」
「だって苦いんだもん」
「・・・ふふ、まだまだお子ちゃまね」
「何をぅ!?」
リリィは砂糖を十個入れるフィオを、お子ちゃまだと言いフィオの反応を見て楽しんでいた。
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