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「暇ねぇ~・・・」
「でしたら散歩されてくれば良いのでは……」
昼食を食べ終えた後も、フィオは暇でしょうがなかった。そこへ冬華に散歩に行くよう促され、フィオは、
「そうね、そうするわ」
と散歩に行く事にした。
「はあ~、やっぱり外は気持ち良いわねー」
「何で僕が付き添いなんですか・・・」
フィオは散歩を一人でするのは寂しいと思い、出る時にたまたま通り掛かった桜雅を見付け半強制的に連れ出したのだ。
「良いじゃない、どうせリリィにこき使われるよりは楽でしょ?」
「それは否めませんね」
「ズバッと吐き捨てたな」
桜雅はよほどリリィに不満があるのか、フィオの言葉を肯定した。
「まあ、実際こういうのんびり過ごせる時間がほしかったですしねー」
「そう、私はのんびり過ごすよりアクティブに動きたい気分よ」
「では、アクティブに動いてみますか?」
アクティブに動きたいフィオに、桜雅は何を思ったのか突然そう言い出す。
「何を・・・ああ、大体分かったわ。あんたの方から誘ってくるなんて珍しいじゃない」
フィオは桜雅が何を言いたいのか大体分かったようだ。
「僕もしばらくぶりですからね」
「ふふ、ここじゃ狭いから少し広い場所に移るか」
二人が何をしに行くのか分からないが、場所を移動した。
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