序章

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やっと終わった……… はぁ……と息をついているとふいに、ぽん…と後ろから肩を叩かれた 「なぁ…ちょっと付き合ってくんない?」 振り返ると見知らぬ男が。 俗に言う、おとなしい優等生にたかる不良三人組と言うやつ… まぁ、ボクの場合四人だけど 「ちょっとだからよ」 そう男達は言ってボクの机を取り囲んだ ……………はぁ… しぶしぶ席を立つとリーダーらしい男が肩を組んでこっちだと言ったから、ボクは教室を出た 連れてかれたのは体育館裏 ちなみに男達の容姿はどでかいリーゼントに短ランやら長ラン… どこまでも古い人たちだな…… 少々あきれながらそう思ってるとやはり囲まれて金を要求された 要求のセリフもありきたり、 「俺たちさ~お金がないんだよね~……先輩にお金貸してくれないかなぁ?」 ……………お金がないとか言っておきながら、ボクにははっきり聞こえちゃってるんですけど、 あなた方のポケットの中で、硬貨が鳴る音と紙幣が擦れる音が ニヤニヤ顔で寄ってくる男達 ……………………… ボクは黙ってポケットから財布を出した すると待ちかまえたように男はそれをボクの手から奪い取った
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