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あれから何日かの時が過ぎた
私はもう帰れないのかな…
窓際に座りボーっと空を眺めていた
ガチャ…
「優、また空を眺めているのか」
優しい笑顔を私に向ける章妃
「うん」
私も精一杯の笑顔を章妃に見せる
「食事が出来たみたいだよ、一緒に行こう」
「うん…」
章妃の前では出来るだけ元気でいたい
だって、この人は何も悪くないから…
部屋を出ればズラリと並ぶ人たち
「おはようございます」
「おはようございます、章妃様、優様」
「おはようございます」
口々に挨拶をしてくれる
私は章妃の少し後ろを歩きながら小さな声で挨拶を返した
「おはようございます…」
そんな私を見て、章妃が優しい笑顔で笑う
「優は可愛いな」
「え…っ//」
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