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千葉県立葛飾東高校
翌日、学校終わりに葛飾東高校にむかった。
葛飾東は県内でも有数の進学校である。
進学校では珍しく部活動が盛んであるが、サッカーや野球に関しては言うほど盛んでも無い。
自分の家からは自転車で2分と非常に近い。
葛飾東には小学校の頃に一緒のサッカークラブにいた斉藤もいる事は知っていた。
葛飾東のグラウンドに着くと斉藤に声をかけられ萩原監督のところまで案内された。
軽く挨拶を交わし萩原監督は自分に…
「なんで一軍や二軍の試合に出ていない自分に声がかかったのか不思議なんだろ?」
と言われた。
正直、そう思っていた。
声をかけられた理由が監督の言っていた「足りないもの」のヒントになるんじゃないかと思ってもいた。
萩原監督から…
「単純にプレーが面白いから声をかけたのが一番。君には自分の作るチームの隠し味として使いたい。」
個人的には私立柏で一緒にやってきた仲間と頑張りたいという気持ちとサッカーで初めて必要としてくれた人の為にという気持ちの間で揺れていた。
そして自分は…
「1日考えさせて下さい…」と時間を貰った。
帰りぎわに斉藤に声をかけられた。
「少し話せる時間あるか?」と言われ、斎藤と少し話をする事になった。
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