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各ポジションごとに分かれたあとチームが振り分けられた。
自分はFWかMFで申し出てMFに振り分けられた。
中学サッカーを引退した後の初めての試合に少し緊張した。
誰もがこの紅白戦がトップチームに入るための足掛かりになるのは感じていた。
自分は左サイドハーフとしてピッチに立った。
試合が始まると即席チーム同士の試合だけあり、パスが上手く繋がらなくミスも多い。
こんな状況を個人技で打開するしか無いと思った。
左サイドのエリアは自分より足が遅くてスピードで抜ける相手だった。
一対一の勝負では裏にスペースが空くよう引き付けて、スピード勝負で10本以上のクロスを上げ1アシストをしチーム自体も1対0で勝利した。
紅白戦翌日の練習で一般組が熊谷先輩に呼ばれて。
皆が昨日の紅白戦の結果の事だと解っていた。
そして熊谷先輩の口から…
「昨日の紅白戦のプレーからトップチームに昇格できる人は…」
と、少し間が空いてから…
「沖島、坂真、伊澤、中和佐、坂原、藤村」
自分の名前が呼ばれるパフォーマンスは見せた自信があったが、実際呼ばれてホッとしている自分もいた。
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