始まりの事件

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彼女の名前は土御門舞憂(ツチミカドマイカ)という。 デルタフォースの一員、土御門本春(ツチミカドモトハル)の義妹である。 上条「どうしたんだ?そんなに慌てて…」 舞憂「だっ、だから銀髪シスターが何者かにさらわれちゃったー」 上条(…?) と、なんだかデジャヴな感じがするが気にしないでおこう。 少し青くなった顔で、 舞憂「こ、これを上条当麻に渡してくれって言ってたぞー」 真っ白の小さな封筒を渡された。 封筒に触ろうとした瞬間、 その特有の相殺音が聞こえて、 彼の能力、『幻想殺し』が発動した。 上条(何か…仕掛けてあったのか…?) 舞憂「おーい、どうした上条当麻ー」 舞憂に呼ばれて我に返る。 上条「…ん、あぁ。ありがとな。それで…人さらいの特徴とかわかるか?」 舞憂「うーん。確か男でなー、身長が上条当麻と同じくらいでー、学ラン着ててー、」 上条「…」 舞憂「あ、あと喋り方も変だったなー、なんとなく気持ち悪い感じだったぞー。」 少し考えてから、 上条「駄目だ…全く見当がつかねぇよ…」 すると舞憂は残念そうな顔をして、 舞憂「むぅ、そうかー…」 と、うなだれてしまった。 上条「…まぁ、心配すんな。俺があいつを連れ戻してやるから。舞憂は待っててくれ。」 舞憂「うん…わかったー…」
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