12人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
何で重い足取り?なんて考えたみなさん、すぐに分かるよ…。
誰に言ってるのか分からないことを心の中で言っていると、後ろから俺のことを呼ぶ声がした。
「よ~青山ぁ」
早速来たよ…。
後が怖いから溜め息をつきながらも仕方なく返事をする。
「お、おはよう…」
「何だ何だ?朝から元気ねえ、な!」
な!と同時に俺の足を踏んづけてきた。
こいつの名前は橘静。
一言で言うとヤンキー。何でこんな奴がこの学校に…。
「そ、そう…かな?ぜんぜ…ん、元気…だよ…ぐっ…」
予想通りの痛みに思わず呻き声をあげてしまう。
それを見て、橘は楽しそうにニヤニヤ笑っている。
「ん~?あんまし元気そうに見えねえぞてめぇ。ホントに大丈夫かよ~?」
「ほ…ホントだよ…」
何だよ!そんなこと聞くぐらいだったら、さっさとこの足どけろよ!
とは言えず、橘の機嫌を悪くさせないように必死で痛みを堪える。
最初のコメントを投稿しよう!