一人の少女

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私は一人、夢を見た。王に仕えていた、一人の少女のお話し。 私の名前は、飛来刹那(ひらいせつな)。鬼底村に在住。 「おーい。皆!!聞いてくれ!!景前池(かげぜんいけ)の目の前に、女の子が倒れていた。危ないと思ったから、連れて来た。」 と、言って一人の村人が少女を抱えながら走って来た。 「たぶん、刹那ちゃんと同じ年だよ。友達になってあげてね。」 友達…ね。 「うんっ!!」 私はうなずいた。 親,友人、死。兄妹、行方不明。ただ一人、この村に住んでいた。
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