本編(三年)

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昼飯 せいや「いきなりだけどさ」 俺「なに?」 せいや「お前って 無駄に腕筋あるよな」 俺「そうでもなくね?」 けんチャン「いや、お前はかなりあるぞ 科学部のくせに」 俺「科学部つっても 全然行ってないけどな」 けんチャン「じゃあ なして?(なんで?)」 俺「親父の仕事手伝ってるからじゃね?」 けんチャン「親父の仕事ってなんだよ」 俺「音響」 けんチャン「そんなに 筋肉使わなくね?」 俺「いや、かなり使うぞ 例えば 大きな会場だったら 隅々まで音を届かせなければならないから デカいスピーカーを使う またこれが重たいんだわ 小さい会場でも アンプやらを繋ぐ線が重たいし アンプ自体も重たいから これまた大変なんだわ」 けんチャン「へ・・・へ~」 俺「だから筋肉つくんじゃね?」 けんチャン「だったら その筋肉を運動で使えよ」 俺「運動苦手だからねぇ」 けんチャン「お前 バドミントン 異常な程に強いじゃん」 俺「あれは好きだから」 けんチャン「好きなだけで 強くならねぇだろ」 俺「軽く総体行ってやってた、昔」 けんチャン「だろ? お前は練習さえすれば 最強なんだから」 俺「最強では無い」 けんチャン「さすがに言い過ぎたか だが、練習さえすれば上手くなるんだよ」 俺「お前は俺になにをやらせたいんだ?」 けんチャン「昼休みにゴールキーパーをやらせたい」 俺「普通に誘えよ!」 ちゃんとキーパー役 やってあげました
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