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『待ってたよ』 目の前で爽やかに笑っていたのは内山さんのお目当ての山田さんだった。 『あれ?行かなかったんですか?』 『これから行くよ。その前に…』 山田さんが出したのは携帯だった。 『次は二人で会いたいから交換しよ?』 二人でか… 少し悩んで私は山田さんのデータを赤外線で送ってもらって連絡すると言ったが作戦はバレたみたいだ。 『交換。俺のだけ送っても坂本さんからは連絡してこないでしょ? 俺、坂本さんと年も同じだしもっと仲良くなりたいから交換してほしいな』
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