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軽そう… イケメンは信用できない。 てか、信用しない。 どうせなら構わないでほしいくらいだ。 『交換したし、そろそろ戻ったらどうですか?』 冷たい口調で言うと山田さんは困ったように笑う。 『つれないなぁ。一目惚れなんだ』 軽っ! そう思う私はひねくれ者だろうか。 『菊池とアドレス交換したのはどうして?』 『へ?』 『したよね?交換。あいつに興味があるの?』 『ないけど』 『そう。なら俺と対等だね。じゃぁ、本気で落とすから』 そう言って私の頬に人差し指をツンと刺して踵を返して去っていった。
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