プロローグ

3/3
前へ
/70ページ
次へ
意味がない。何もかも。 喜びも怒りも悲しみも楽しみもいつも一瞬のものでしかない。 そのうち全部消えるなら、一体何の意味があるんだろうか? 全てが無意味に感じてならない。 僕らは生まれ落ちた瞬間から死刑宣告をされながらも、いつ死刑になるかわからず そのうち死刑宣告をされていたことすらも忘れて 牢獄の中で自由に過ごす許可をもらいつつ いざ死刑にされるときに自分が死刑宣告をされていたことを思い出す阿呆じゃないか。 死ぬまでに好きなものを好きなだけ食べてもいいし使ってもいいし何をしてもいい。 でもいつかは死んでしまうとゆう事実が確実に存在するのに どうやって笑顔で過ごせるんだろう? 死とゆう存在が目の前にあることを知りつつ そのうち楽しいことがあるだろうとか もしかしたら小さいころ夢だった世界中を旅することができるかもしれないとか そう思いながら妄想にふけったり旅の雑誌なんて読んでられるだろうか? どんなことも どんなに些細なことも 今やらなければ次思った時にはできなくなってしまうかもしれない。 それがただただ怖かった。 2011年 2月19日
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加