番外編

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そうして俺は卒業式前日に宮瀬の前に現れることにした。 どうせなら卒業式が良かったけど、49日を超えると成仏できないらしいので。 宮瀬はビックリしていた。 そりゃそうだ。 それから走り回ったり タイムカプセルを掘り起こしたり… また書いてみたり 俺は久しぶりの世界にまあまあ浮かれていたが、生前のテンションとさほど変わらなかった。 宮瀬はここ最近の中でも楽しそうだった …というのは俺の自惚れかもしれないけど そうであって欲しい 楽しそうだったけど 決して俺のことを触れたりはしなかった。 体以外にも。 触れることで実感してしまうのを 恐れているのかもしれない。 それなら最後まで黙って別れた方がいいのかもしれない。
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