永遠に咲く

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『間もなく電車が参ります…』 「…俺もう行くわ。じゃあな。」 彼の名は 佐倉 紳(さくら しん)。 中学の間ずっと同じクラスの腐れ縁だったが、3ヶ月前突然引っ越しが決まった。 「手紙書けよ!」 「彼女出来たら紹介してね!」 皆が口々に別れの言葉を言う。 「おぅ。」 皆の言葉に笑って返す佐倉。 『ドアが閉まります』 プシュー… …ガタン…ゴトン… 佐倉は遠くへ行ってしまった。 私が佐倉を「好きだ」って伝えられないまま。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「宮瀬?」 祐里の顔を覗き込む佐倉。 「!?」 びっくりする祐里。 「…そんなに驚かせなくても。」 「だって…。」 いきなり顔近づいたらびっくりするよ。 「…てか佐倉は何しに来たの?」 話を反らす。
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