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僕がいつものようにお気に入りの小説を持ってお気に入りの喫茶店に行った帰り道。
なんとなく、本当に何の意味もなく、いつもと違う道を通った。
時間は夕方の6時過ぎ。
ふと、便意がもよおしてきた。
我慢すれば、家までもっただろう。
しかし、ちょうど通りかかったところにネオンが輝くパチンコ屋が目に入った。
僕は道端に原付を停めて、トイレを借りにいそいそとその中へ入っていった。
ちなみに、僕は高校生のころに1度だけパチンコを打って、ものの15分で8千円負けて以来、1度もパチンコを打っていなかった。
僕が学生のころはスロットが盛んで、多分に漏れず友人もはまってるやつがいたし、誘われもしたし、パチンコ屋でバイトまでしたこともあってもだ。
トイレを借り、すっきりした僕はまっすぐ出ればよかったものの、何を思ったか、店内をぐるりと徘徊してみた。
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