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「ようこそお越しくださいました。この度は皇帝大学の実験の被験者募集に応募していただき、誠にありがとうございます。」
何かのドラマで見たような、怪しい仮面をつけた、男?の妙に礼儀正しい挨拶で、説明が始まった。
「なお、これから説明が終わるまでは、質問は受け付けることができません。」
「では、まず最初にこちらの用紙をご覧ください。」
その瞬間、上から1枚の用紙が落ちてきた。
「おいおい、大事な説明の用紙なのに、扱いが雑だっつーの。」
少し文句を言ってから、俺はその用紙に目を通す。そこには、次のように書かれていた。
1.この実験において持ち込めるものは、あなたが今着ている服と、事前にチラシでお知らせしてあった、あなたが無人島に持っていきたいもの1つのみです。
2.具体的な内容としては、ただ無人島で暮らすだけという簡単なものです。
ただし、生活に必要なものなどは、全て現地で確保していただいます。
3.給料は日給百万、実験結果に応じてボーナスも差し上げます。
4.一度この実験を開始した場合、いかなる事情があっても、途中棄権はできません。
5.なお、実験中の負傷、病気、死亡などに関して、当大学は一切の責任を負いません。
「…なるほどね。給料はいいが、白の言った通り命の保障はなさそうだな。」
少なくともこの説明をみる限り、安全なものではなさそうだ。
「それでは不正がないよう、まずボディチェックを受けて頂きます。」
そういって、俺が入ってきたのと別の入り口から、先ほどの黒服に勝るとも劣らぬ怪しい男が2人入ってきた。
「ていうか、他に入り口があったんだな…」
そんな俺のつっこみを無視して、ボディチェックが行われた。
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