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「まあなんだかんだ言っても、いい組み合わせなんだな。」
「そうだね…白はいい友だちだよ。あっ、もちろん恋とライ君も。」
「ふふ、うれしいこと言ってくれるじゃないか、美意ちゃん。」
「…何よ、美意には随分優しいじゃないの~。」
「ま、お前と比べりゃどんな女にも優しくなれるわな。」
「うわひっど。
こんな可愛い女の子捕まえて、それはないじゃない。」
…などといつもと同じく他愛もない会話をして始業のベルを待つ。
今ではなんてことない日常の風景だが、ここまでくるのにも随分と時間がかかった。
この2人は恋つながりの友人だが、やはり区別には時間がかかった。
とは言っても、これで俺は完全に人の区別ができるようになったのだから、苦労したかいがあったというものだ。
今では恋、白、美意の3人を中心に、クラスメートと少しずつ会話をするようになっている。
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