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教室に行くと、3人はいなかった。
俺は返してくれと言うつもりだったのだが、いないんじゃしょうがない。
肩を落とし、自分の席に座ると、幼なじみのM子が引きつった顔で話かけてきた。
「上履きどうしたの?…」
俺はさっき起こった事、いじめっ子3人の事を、さらっと話した。
自分でもびっくりである。
「大丈夫?…」と心配そうにM子が言うと教室の扉を開け廊下へ出た。
そしてM子が教室から戻ってきたと思ったら手に何か持っている。
体育館履きだ。
「これ…小さいかもしれないけど…」
M子はそう言って、俺に体育館履きを差し出した。
この時は本当に嬉しかったのを今でも覚えてる。
かなり小さい上履きだったって事も、覚えてる。
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